働き方の選択肢を増やす

自分はなぜ、「働き方の選択肢を増やす」ことをしたいのだろう。

自分自身、25歳で起業して以来、経営者という立場でかなり自由に働き方を選択できてきた身である。会社も、大企業と比べれば柔軟に働き方を選べる環境を作ってきたほうだと思う。

その中で、さらに「働き方の選択肢を増やす」のはなぜか?様々な理由がある中で、あまり語られない本音を言うと、それは、「生存戦略」だ。会社が生き残るために必然的に選択した戦略が、「働き方の選択肢を増やす」戦略なのだ。

当社は東京の渋谷という街で20年以上の社歴を積み重ねてきた。その中で、常に人材確保には悩まされてきた(現在も)。

きらめくようなベンチャーや圧倒的な大企業がひしめくこの地で、才能・やる気・スキルのある人材を求めるのは容易ではない。いやむしろ不可能に近いとすら言える。ではその中でどうやって必要な人材を調達していくのか。

考えた末にたどり着いた答えが、「働き方の選択肢を増やす」だった。

他社との差別化要因を、多様な働き方を認めることに見出した。

「朝早く都心の会社に出社し、夜遅くまで残業して働く」と、働く場所・時間の選択肢を固定化しなければ、今までの働き方では活躍できなかった人たちを採用し、活躍してもらうことができる。それがもし個人にとってもウェルカムなのであれば、会社・個人双方にとってメリットが見いだせるのではないかと考えた。

今当社では、「働き方選択制度」を立ち上げ、働く場所・時間の制約を無くそうとしている。

働く場所を原則本人に選択してもらい、働く時間に関しては、5時から22時の間に所定の勤務時間を勤務してもらえれば何時から始業しようと、途中個人的な事情によりインバーバルを入れようと原則自由である。これによって、どこにいようと、どんな時間であろうと仕事をすることが可能になる。もちろん個人の意思により、渋谷本社への出社を選択することも個人の「自由」である。

今までの会社は、あまりに選択肢が無さすぎた。選択肢を増やすだけで、どれだけの人が仕事が出来るようになるだろう。

当社1社の取り組みは、当社の生産性を上げる取り組みでしかないが、これをもし日本全部の会社が行うとしたら、それは日本国全体の生産性をあげることになり、働き方の革命になる。

それが日本の「生存戦略」にもなる。

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