IT経営コンサルタントって?

かつて、総理大臣が「IT」を「イット」と読んで失笑を買った頃、「アイティー」という言葉が市民権を得るとは思っていませんでした。
「E電」がかけ声倒れに終わったように、「IT」もいずれなにかほかの呼び名に取って代わられるものと思っていたものです。

 

私の予想に反し、「IT」という言葉は生き続けました。
そして図らずも、私のやっている仕事を「中小企業のIT化」と説明するのが、比較的ひとに伝わりやすいということに気づきました。

 

ただし、医者にも内科、外科、産婦人科と専門があるように、ITにも様々なジャンルがあります。
私の専門は、「中小企業の基幹業務ソフト導入」です。

 

もともとは会計事務所に勤務し、「会計」や「税務」を専門にしていました。そんな私が会計に挫折し、探したメシのタネが、「パソコンを活用した会計=会計ソフト」でした。つまりストライクゾーンを少しずらすことで、ど真ん中ストライクで勝負している人と同じ土俵に立つことを避けたわけです。

ほとんど見切り発車に近いこの博打は、当初あまり順調ではなかったものの、幸いなことに様々な出会いに恵まれ、やがて軌道に乗り始めました。

「基幹業務ソフト」の言葉が示すように、会計ソフトからスタートしたカバー範囲は、今では販売管理・給与計算・顧客管理など、企業の管理業務で必要とされているソフトウェア全般を対象としています。

1.基幹業務
2.中小企業(特に従業員100人未満)
3.パッケージソフト活用

この3つが現在の私の「ど真ん中ストライク」です。

 

このジャンルのソフトウェア導入において、成功体験を持っている中小企業は、実はそう多くありません。
最大の理由は「情報不足」です。

例えばパソコンを買う場合に、事前に情報を入手し、比較して、自分にとってどの機種が最適かを検討してから購入する人は多いと思います。
ところが業務ソフトの場合に、そのような情報を事前に入手するのは極めて困難です。結果として自社にとって決して最適ではない選択をしてしまい、
「使えない」「かえって不便な」ソフトウェア導入となってしまいます。

それには、いくつかの原因が存在します。
思いつくままに挙げると、

・完璧なパッケージソフトは存在しない
・利害関係者の思惑があり、必ずしもベストな選択を提案してもらえない
・第三者の推薦が妥当ではない
・専門家の不在

このようになります。
それぞれの項目について語ると、さらに多くの説明が必要となりますので、これらについては追々詳しく述べていこうと思います。

 

今回、タイトルを「IT経営コンサルタント」と付けたのは、自分自身、「IT」と「経営」の橋渡しをする、いわば通訳のような存在になることを常に心がけていることに由来するものです。

残念ながら、多くの中小企業において、「IT」と「経営」は分断されています。

本来、ITは経営戦略上極めて重要な位置づけにあります。正しく活用することで経営の効率を著しく高めるものであるにもかかわらず、「電卓より便利な計算機」くらいの認識しかない経営者が多いことは残念なことです。

もちろん、それもIT化の効果の一部である事には違いありません。

しかし、「IT」を単にテクノロジーの話、と捉えてしまうのは得策ではありません。
実は会社の仕組み=システムに関わる極めて重要な部分に「IT」は関わっています。
全体のベクトルを向かうべき方向に合わせ、ドライブをかける。
ITにはそんな力があります。

 

「システム化」は、単にソフトを導入することではありません。会社を「仕組み」化することです。

 

「中小企業にITの力を」
これが現在の私のミッションです。

このブログでは、私の持っている「情報」を、少しでも多くの中小企業の皆様にお伝えしていければと思っています。

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